歴史
北桧山区
「青い目の人形」として知られる「日米親善人形」は日米間の国際平和を望み、親善活動の一環で、昭和2(1927)年に日本全国の小中学校などに12739体贈られたと言われている。贈られた当時は友情の証として各学校で大切にされてきたが、戦争になると敵国の人形として多くが処分され悲しい運命を辿ったものが多い。せたな町内でも4つの小学校に4体の人形が送られ、同様の歴史を辿ったと思われた中、昭和40(1965)年頃に旧太櫓小学校に送られた人形「ルイーズ・アルコット(マサチューセッツ州コンコード生まれ)」が校内でひっそりと保管されていることがわかり、人形は貴重なものとして現在は町指定文化財として大切に保管・展示されている。※人形には1体づつ名前がついており、「ルイーズ・アルコット」は「若草物語」を描いた実在の人物で、当時の若者にとても人気があった。