歴史
瀬棚区
松前神楽の起源は明らかではないが、寛永2(1625)年、福山八幡宮の神楽堂を修造したという記録があり、この当時から神楽が行われていたとみられている。延宝2(1674)年に演技種目を統一し、福山(松前)城内で松前藩10世藩主矩広(のりひろ)が藩の行事として行ったのが公式の始まりとされている。神楽は、一間四方の中で舞うものとされ、舞と楽器(太鼓や竜笛など)の演奏で構成される。古くから神官のみに継承されてきたため、洗練された伝統芸能として育ち、現在も主に道南・後志の神社を中心に奉奏されている。平成30(2018)年、国の重要無形民俗文化財に指定された。せたな町内では、保存会5団体の1つ「松前神楽小樽ブロック保存会」に属す<松前神楽瀬棚保存会>による伝承活動が行われ、『事比羅神社例大祭』や町内神社例大祭等で小中高生から一般まで参加し披露されている。
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